おとなしいアメリカ人

 

アルカイダが、さらにはISILが、1978年当時のソビエト連邦によるアフガニスタン侵攻に対抗しようとしたアメリカによるムジャーヒディーン育成に起源があったことを思い出す。

さらに期限をたどると本書だろうし、もっと時代を遡ることもできるだろう。

そしてこのような「善意」に基づく介入は、なにもアメリカ一国だけに限ったことではないだろう。

1883年 フランスがベトナム保護国

1887年 フランス領インドシナ連邦成立

1900年代 東遊運動

1930年 インドシナ共産党結成

1930年2月 イエンバイ蜂起

1940年6月22日 フランスがドイツに降伏

1940年9月 日本軍の仏印進駐

1945年3月11日 バオ・ダイ帝のベトナム帝国がフランスから独立

1945年8月14日 インドシナ共産党全国大会

1945年8月17日 ベトナム八月革命

1945年8月30日 バオ・ダイ帝退位

1945年9月2日 ベトナム民主共和国成立

1946年 第一次インドシナ戦争

1951年 本書の時代

1954年5月7日 ディエンビエンフー陥落

1954年7月21日 ジュネーヴ協定調印

以降省略

P.91に「軍人から見ると、一般人は、自分を雇って人殺しをさせる人間、月給袋に殺人の罪も一緒に押しこんで、おのれの責任を逃れようとする人間かも知れない」というモノローグがある。

聞かせたあげたい言葉だが、「印象操作」だと言われるだけだろうか。

グレアム・グリーン/著

田中西二郎/訳

早川書房

http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/310028.html